お知らせ

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お知らせ一覧

『ヘンリー・ソロー研究論集』第47-48合併号

学会誌『ヘンリー・ソロー研究論集』Studies in Henry David Thoreau
第47-48合併号 2023年2月 発行のお知らせ。
会員以外の方で購入ご希望の方は、事務局までお知らせください。
一部 1,000円にてお届けします。

目  次
 論  文
 ◇ Thoreau and Ryokan: The Harp with One String
           Michiko Ono 1
 ◇ソローの自然詩  ―非人間的存在をめぐる二分論の超越へ
           藤 田 佳 子 12
 ◇「自然」と「人間」へのエマソンの対位法的視点についての考察
           亀 山 博 之 25
 ◇幻影を紡ぐ編纂者  ―父の思想と娘の修辞学の行方
           本 岡 亜沙子 35
 ◇Thoreau and Ryokan: Their Views on Simplicity, Poverty and Nature
           Michiko Ono 45
 シンポジウム 「国立公園とアメリカ文学」
 ◇「国立公園とアメリカ文学」開催に当たって
           伊 藤 詔 子 57
 ◇ヨセミテ国立公園の水資源開発
 ―John Muir のヘッチヘッチー論争と「水」の語り
           真 野   剛 59
 ◇自然と日系性  ―国立公園をめぐる『ロスト・キャニオン』考
           渡 邊 真理香 67
 ◇ウィリアムスの国立公園の描写に見るソローの
  ダブル・ヴィジョンとリエンアクトメント 岩 政 伸 治 77

 講  演
 ◇時をかけるソロー  ―ヨセミテ、熊野、八ヶ岳
           巽   孝 之 89
 書  評
 ◇佐川和茂著『文学で読むピーター・ドラッカー』
           元 山 千 歳 100
 ◇堀内正規著『「白鯨」探求 ―メルヴィルの〈運命〉』
           山 本 洋 平 104
 ◇竹内勝徳著『メルヴィル文学における〈演技する主体〉』
           小 椋 道 晃 107
 ◇金澤淳子著『エミリ・ディキンスンの南北戦争』
           高 橋 綾 子 111
 ◇小倉いずみ著『トマス・フッカーとコネチカット』
           佐久間 みかよ 115
 ◇伊藤詔子編・訳・著
 『【新編エドガー・アラン・ポー評論集】ゴッサムの街と人々 他』
           小 澤 奈美恵 119
 ◇佐久間みかよ著『個から群衆へ―アメリカ国民文学の鼓動』
           髙 梨 良 夫 123
 ◇小澤奈美恵著・訳、大島由起子訳
 『アメリカン・ルネサンス期の先住民作家
  ウィリアム・エイプス研究 ―甦るピークォット族の声』
           貞 廣 真 紀 127
 短  評
 ◇広瀬佳司、伊達雅彦編
  『ジューイッシュ・コミュニティ ―ユダヤ系文学の源泉と空間』
            131
 ◇新倉俊一編『私の好きなエミリ・ディキンスンの詩2』  132
 ◇下河辺美知子編著『マニファスト・デスティニーの時空間
 ―環大陸的視座から見るアメリカの変容』  133
 ◇上遠恵子監修、レイチェル・カーソン日本協会編
  『13歳からのレイチェル・カーソン』  134
 ◇山口晃訳『ヘンリー・ソロー全日記 1851年』  135
 ◇毛利律子著『ソロー流究極のシンプルライフ』  136
  

2023年03月14日

【新刊情報】真田 満、倉橋 洋子、小田 敦子、伊藤 淑子編著『19世紀アメリカ作家たちとエコノミー──国家・家庭・親密な圏域』

真田 満、倉橋 洋子、小田 敦子、伊藤 淑子編著
『19世紀アメリカ作家たちとエコノミー──国家・家庭・親密な圏域』
発行:彩流社
A5判 288ページ
定価 3,200円+税
ISBN978-4-7791-2868-4
出版年 2023年2月

紹介
資本主義経済下、「金銭問題」と向かいあう作家たち──「エコノミー」の視点から、19世紀アメリカ文学を解きほぐす。
……作品の商品価値と芸術性のバランス、出版と景気、経済的困窮、遺産相続……作家の「台所事情」は、どのように作品に反映されているのか?エマソン、ホーソーン、ポー、マーガレット・フラー、ソロー、ソジャーナ・トゥルース、ストウ、メルヴィル、トウェイン、ヘンリー・ジェイムズから読み解く。

目次
第I部 南北戦争前/経済編
エマソン経済圏としてのコンコード(小田敦子/三重大学名誉教授)
ホーソーンの「不滅の名声の夢」追求と経済的困窮との闘い
  ──ホレイショ・ブリッジの友情と援助(倉橋洋子/東海学園大学名誉教授)
成功者への道
  ──ポーの「実業家」にみるウォール・ストリート風のビジネス手法(池末陽子/龍谷大学准教授)
マーガレット・フラーのイタリアにおける経済的困難と「真実」探究
  ──「レイラ」からイタリアの革命へ(伊藤淑子/大正大学教授)
『ウォールデン』における冬の経済
  ──ソローと暮らしのエコノミー(高橋 勤/九州大学教授)
北部出身の元奴隷ソジャーナ・トゥルース
  ──自らを広告する黒人女性(野口啓子/津田塾大学教授)

第Ⅱ部 南北戦争前/家庭経営編
経済の呪い
  ──ホーソーンの『七破風の屋敷』における親密圏の形成(生田和也/長崎外国語大学准教授)
メルヴィルの家計/家庭の問題とフランクリン批判(真田 満/龍谷大学非常勤講師)
「煙突」の構造
  ──メルヴィルにみる家計と創作のディレンマ(西谷拓哉/神戸大学国際文化学研究科教授)
家政学の誕生と家庭性神話の再考
  ──チャイルド、ビーチャー、ストウ(城戸光世/広島大学教授)

第Ⅲ部 南北戦争後
我が風狂の兄
  ──トウェインが描いたオーリオン・クレメンズ(里内克巳/大阪大学人文学研究科教授)
親密圏のジェイムズとボサンケット
  ──タイプライターのエコノミーと書くことへの欲望(中村善雄/京都女子大学准教授)
小説執筆という労働
  ──ヘンリー・ジェイムズ「ブルックスミス」と一貫性の呪縛(竹井智子/京都工芸繊維大学教授)

2023年02月26日

【新刊情報】『アメリカ研究の現在地--危機と再生』

伊藤 詔子、中野 博文、肥後本 芳男編著『アメリカ研究の現在地--危機と再生』

出版社 ‏ : ‎ 彩流社
発売日 ‏ : ‎ 2023/2/21
単行本(ソフトカバー) ‏ : ‎ 384ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4779128781
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4779128783
Kindle版 (電子書籍)¥2,500 単行本(ソフトカバー)¥3,850

https://www.sairyusha.co.jp/book/b10026384.html

アメリカの文学・歴史・政治・社会分野研究者26人の論文とコラムを集成。
中四国アメリカ学会50周年記念出版!
目次
序 生まれかわるアメリカ──学問としての挑戦 …………中野博文
第Ⅰ部 アメリカ研究の原点と現在
第1章 二一世紀初頭の「建国の父祖ブーム」とアメリカ革命史研究の軌跡 …………肥後本芳男
第2章 アメリカ・ポピュリズム研究の「政治学」…………横山 良
第3章 一九世紀アメリカ文学における先住民・黒人の復讐劇 …………辻 祥子
コラムA アメリカにおける社会改革運動──禁酒運動の場合 …………岡本 勝
コラムB アファーマティブ・アクションと中国系アメリカ人 …………吉岡宏祐
第Ⅱ部 「アメリカの世紀」の誕生と衰退
第4章 長老派内の伝統に根ざす二つのアメリカ観── オバマとトランプのアメリカの起源 …………山本貴裕
第5章 使用されうる過去――二〇世紀のアメリカン・ルネサンス再考 …………城戸光世
第6章 アメリカと「ドイツ問題」 …………倉科一希
第7章 仕事とは何か──ビジネスの世紀を描くF・スコット・フィッツジェラルド …………上西哲雄
コラムC スティーブン・ソンドハイム――アメリカの世紀」を作ったアーティストの眼差し …………森 瑞樹
第Ⅲ部 トランスナショナルな核の遺産――文学、思想、環境
第8章 重なる風景、移植される悲劇――ナオミ・ヒラハラのマス・アライ・ミステリー・シリーズにおけるトラウマと帰属 …………マイケル・ゴーマン(松永京子訳)   
第9章 水爆実験をめぐる一九五八年の訴訟――ライナス・ポーリングと日本の遠洋漁業者をつないだ反核思想 …………森口(土屋)由香
第10章 核廃棄物をめぐる(不)可視性とドキュメンタリー映画――『コンテインメント』と『ナバホ・ボーイの帰還』 …………松永京子
コラムD 米政府高官の核兵器観――フォールアウト(放射性降下物)を中心に …………高橋博子
コラムE ネバダ核実験場と文学 …………岸野英美
第Ⅳ部 ボーダーランズからアメリカを問う
第11章 北米先住民の米加ボーダーランズ――メディスン・ラインと一九世紀末~二〇世紀初頭の米加国境 …………岩﨑佳孝
第12章 「西部文学」から『エコトピア国の出現』へ――伝統と変革の「西部」…………塩田 弘
第13章 ルヴォワル『スチューデント・オブ・ヒストリー』に描かれる境界の諸相――階級、人種、ジェンダー …………渡邊真理香
第14章 意識化される境界線――オルコット『若草物語』の翻案より …………本岡亜沙子
コラムF 米墨国境地帯の文化とトランプ政権 …………水野敦子
コラムG 米墨国境――第三の空間としての国境地帯 …………佐藤夏樹
第Ⅴ部  ポスト・グローバル世界と超域アメリカ研究
第15章 南部連合にまつわる記念碑をめぐる問題――空間と景観の公平化に向けて …………田中久男
第16章 環境作家たちの「市民の不服従」――エコソーシャル・ヴィジョンの継承をめぐって …………伊藤詔子
第17章 海のリテラシーと二ューベッドフォードの捕鯨 …………田中きく代
コラムH ハリウッド映画とSF小説に登場する普通のボーイスカウト …………島 克也
コラムⅠ アメリカ文学と世界の映画 …………大地真介
あとがき …………伊藤詔子

2023年02月19日

【新刊情報】江田孝臣訳『36 New York Poets―ニューヨーク現代詩36人集』

D.W.ライト編、江田孝臣訳『36 New York Poets―ニューヨーク現代詩36人集』
出版社 ‏ : ‎ 思潮社
発売日 ‏ : ‎ 2022/8/30
言語 ‏ : ‎ 日本語
単行本(ソフトカバー) ‏ : ‎ 224ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4783727902
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4783727903
寸法 ‏ : ‎ 18.8 x 12.8 x 1.5 cm
http://www.shichosha.co.jp/newrelease/item_2921.html
1920年代生まれから高校生まで、ニューヨークという都市を舞台に、さまざまなルーツ、階層の詩人たちが、ときに怒り、喜び、笑い、謳う。『アメリカ現代詩101人集』に続く、アメリカのいまを伝える現代詩アンソロジー。

2023年02月18日

【新刊情報】佐川和茂著『歌ひとすじに―日本の歌・ユダヤの歌』

佐川和茂『歌ひとすじに ー 日本の歌・ユダヤの歌』

単行本(ソフトカバー)
出版社 ‏ : ‎ 大阪教育図書
発売日 ‏ : ‎ 2022/1/27
言語 ‏ : ‎ 日本語
単行本(ソフトカバー) ‏ : ‎ 106ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4271900168
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4271900160
寸法 ‏ : ‎ 18.2 x 12.8 x 2 cm
1,300円(+税)
https://www.osaka-kyoiku-tosho.net/books/1009/
 本書では、日本の歌(歌謡曲、グループサウンズ、民謡)そしてユダヤの歌(クレズマー、イスラエルの歌、フォーク・ロック、古典音楽等)を論じている。本書で取り上げた歌は、いづれも筆者が何百回となく愛唱してきたものである。歌うことは、人にとって生涯学習の一環になるかもしれない。歌うことによって、自己を掘り下げ、新たなことを学んでゆく。たとえば、歌謡曲、グループサウンズ、民謡、そしてユダヤの歌を愛唱することは、生きがいにもなろう。また、歌を含めて、仕事以外に真剣な趣味を持つことは、難病患者などにとって、存続を支えるだろう。
 さらに、歌を通して「精神の共同体」を築いてゆければ幸いである。本書は、透析患者として社会の片隅に生き、ユダヤ研究に打ち込み、歌をこよなく愛する者のささやかな記録である。

2023年02月17日
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