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2025年度日本ソロー学会全国大会 2025年9月26日(金曜日)
【新刊本情報】『病と障害のアメリカンルネサンスー疫病、ディサビリティ、レジリエンス』
編:髙尾直知、伊藤詔子、辻祥子、野崎直之
『病と障害のアメリカンルネサンスー疫病、ディサビリティ、レジリエンス』
出版社:小鳥遊書房
出版年月日 2025年5月30日
ISBN 978-4-86780-076-8
判型 A5判上製
ページ数 336頁
定価 本体3,800円+税
以下amazonより------------------
揺れ動く歴史のただなか、作家たちは病や障害の価値観を転覆させ、レジリエンスを発見した!
ホーソーン、メルヴィル、ソロー、ホイットマン、フラー、ディキンソン、エマソン、ダグラス、オルコット、ポーなど、19世紀アメリカ作家たちがいかにして身体や精神の障害をめぐる想像力を鍛えあげ、創作に活かしたか?
「標準」を根底から造りかえていく、そのレジリエントな力を、本書を通じて実感してほしい。
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【目次】
◉はじめに
第一部 疫病とアメリカンルネサンス期
◉第一章
ロマンスを呼吸する
―『七破風の屋敷』における瘴気の想像力(野崎 直之)
◉第二章
ハーマン・メルヴィルと十九世紀コレラ流行
―移民、都市、伝染病(古屋 耕平)
◉第三章
多孔的身体の詩学
―ソロー、肺病、腐敗(貞廣 真紀)
◉第四章
空気の詩学
―『草の葉』にみる感染の絆(小椋 道晃)
◉第五章
榛色(はしばみいろ)の不安
―エミリー・ディキンソンと眼の病(山本 洋平)
第二部 障害の意味の文学的探求
◉第六章
「肉体の苦悩と精神の歓喜」
―『湖畔の夏、一八四三年』におけるフロンティアの雑多な時間(髙尾 直知)
◉第七章
アンテベラム期アメリカの変容と不安
―ディサビリティ・スタディーズの視点から読む『白鯨』と『信用詐欺師』(辻 祥子)
◉第八章
痛みをまなざす
―ディキンソンの脱制度的想像力(古井 義昭)
◉第九章
実践へのマイルストーン
―ルイザ・メイ・オルコット作品での障害児教育(本岡 亜沙子)
◉第十章
メルヴィルの晩年詩「ティモレオン」と「シェリー幻視」における幻聴と幻視
―茨絡まる月桂冠(大島 由起子)
第三部 トラウマとレジリエンスの文学
◉第十一章
エマソンと不透明な眼球
―レジリエンスの哲学(成田 雅彦)
◉第十二章
ポーのゴシック・インセクト
―「ゴールドバッグ」におけるレジリエンスの展開(伊藤 詔子)
◉第十三章
疫病体験記(イルネス・ナラティブ)としての『ハリエット・ジェーコブズ自伝』
―病の表象と医療改革をめぐるレジスタンス/レジリエンス(中村 善雄)
◉第十四章
フレデリック・ダグラスの身体表象
―暴力からの解放(佐久間 みかよ)
◉おわりに
【新刊情報】『映画で読み解く現代アメリカ2 ーートランプ・バイデンの時代』
『映画で読み解く現代アメリカ2 ーートランプ・バイデンの時代』
巽孝之 監修 小澤奈美恵、塩谷幸子、塚田幸光 編著
明石書店、2025年 (2025/04/30)
ISBN 9784750359397
288ページ
https://www.akashi.co.jp/book/b662560.html
以下、明石書店ホームページより
本書は、トランプ・バイデン両政権下のアメリカ社会を、映画を通して読み解くことを試みる。政治、経済、人種、移民、ジェンダーなど多岐にわたるテーマを対象に、カルチュラルスタディーズの視点から、映像文化に潜む社会構造や権力関係を分析。オバマ政権のリベラルな政策からトランプ政権の保守反動、そしてリベラルに揺り戻しが起きたバイデン政権まで、近年のアメリカが抱える分断と課題を考察した一冊。
【出版情報】『ヘンリー・ソロー研究論集』第50号
目 次
『ヘンリー・ソロー研究論集』第50号
論 文
◇セラピーとしての散歩―ソローの散歩におけるもう一つの解釈をめぐって
西 田 梨 紗
◇ Thoreau’s Views on Science in His Later Years
Michiko Ono
◇エマソンとニュー・マテリアリズム
亀 山 博 之
◇初期エマソン作品に見る自然と翻訳
竹 野 富美子
シンポジウム:「共感する」作家たち― 19世紀女性作家をソローと再考する
◇嵐が吹き荒れる家
―キャサリン・セジウィック『ニューイングランド物語』にみる共感とドメスティシティ
大 串 尚 代
◇ソローに共感するオルコットの行方 ―『仕事』出版をめぐって
本 岡 亜沙子
◇種蒔き、針仕事、詩作 ―エミリ・ディキンスンの「家事」の詩
金 澤 淳 子
◇土に埋もれる ―マシーセンが読むソローとジュエット
大 野 瀬津子
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講 演
◇“live deliberately”の重層性
下河辺 美知子
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書 評
◇ヘンリー・D・ソロー著、齊藤昇訳『コッド岬―浜辺の散策』
伊 藤 詔 子
◇江田孝臣著『時空をかける詩人たち ―文理越境のアメリカ詩論』
藤 田 佳 子
◇佐川和茂著『ソール・ベローと修復の思想―生と死の彼方に』
佐 藤 光 重
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会 記
会員消息
歴代会長
学会会則
投稿規定
英文目次
編集後記
【新刊情報】『みんな彼女のモノだった――奴隷所有者としてのアメリカ南部白人女性の実態 』
ステファニー・E・ジョーンズ=ロジャーズ (著), 落合明子、白川恵子 (翻訳)
『みんな彼女のモノだった――奴隷所有者としてのアメリカ南部白人女性の実態 』
出版社 : 明石書店 (2025/3/17)
発売日 : 2025/3/17
単行本 : 436ページ
価格 : ¥4,950 税込
ISBN-10 : 4750358827
ISBN-13 : 978-4750358826
(ホームページより)
これまで奴隷制度が敷かれていたアメリカ南部の女性は、夫の庇護下に置かれ経済的な主体性を発揮していなかったと理解されてきた。しかし、女性は奴隷の売買に積極的に関わり、奴隷制経済に直接関与してきた。従来の歴史観を180度変え、南部アメリカの奴隷制度の実態を明らかにした衝撃の書!