【新刊情報】『ヘンリー・ソロー日記 1852年』

山口晃訳『ヘンリー・ソロー日記 1852年』2025年8月

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刊行から170年を超えてなお読み継がれている名著『森の生活/ウォールデン』で知られるヘンリー・ソロー。彼が20歳から晩年まで書き続けた膨大な日記を邦訳するプロジェクト(全12巻)がいよいよ再開。前作『1851年』(而立書房様より既刊)から4年半、待望の続刊です(版元が変わります)。

植物、鳥、魚、動物、昆虫、石、天候、月、太陽、雨、雲、雪、風……ソローの何気ない日々の描写は、なぜ私たちの心を揺さぶるのだろうか…。
翻訳は多くのソロー本を手がけてきた山口晃。
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「ここ数日間の暖かい天候は、薪の山が低くなってきた者、服がぼろで薄いもの、そういった貧しい者たちにはなにより嬉しいことであった。一週間前に会った足の指のところで靴の先端が裂けていた小さな男の子は喜んだにちがいない。」(2月7日)

「今は静かな夕方の時間だ。大気の中には昆虫がいる。クロウタドリはコンクェリーとさえずる。コマツグミは小声で鳴き、歌う。ルリコマドリがさえずる。フェアヘーヴンと熊の丘のリギダマツに差す日没の光が、暖かく木々を照らす。というのも光線は柔らかな夕べの大気を通して水平に木々に当たるからである。」(4月11日)

「気象学者はいる。しかし素晴らしい日没をだれが記録するのか。人々は風の向きは記録しているが、日没と虹の美しさを記すことは怠っている。」(6月28日)
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『ヘンリー・ソロー日記 1852年』
ヘンリー・ソロー 著/山口晃 訳
発行:木菟書房
発売:虹霓社
四六判/876頁/並製
価格 6,000 円+税
ISBN978-4-9909252-8-4

 

ヘンリー・ソローTシャツ
¥4,200 税込
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虹霓社から山口晃訳『ヘンリー・ソロー日記 1852年』(8月刊)と山口晃著『<ソローを読む人のためにⅠ>歩く人ソロー』(9月刊予定)の発売を記念して、描き下ろしイラストによるヘンリー・ソローTシャツを発売します!
これまでにない〝カワイイ〟テイストのソローTシャツに仕上がりました。イラストの下には「SIMPLICITY, SIMPLICITY, 」というソローの名言入り。
ぜひ2冊の本とともにお楽しみください。

カラーは2種ご用意。サンドカーキ(プリント色はダークブラウン)とアシッドブルー(同ロイヤルブルー)。

他のグッズの制作も企画中ですので、ご期待ください。

(イラスト:山崎不二夫)

2025年09月02日