伊藤 詔子、中野 博文、肥後本 芳男編著『アメリカ研究の現在地--危機と再生』
出版社 : 彩流社
発売日 : 2023/2/21
単行本(ソフトカバー) : 384ページ
ISBN-10 : 4779128781
ISBN-13 : 978-4779128783
Kindle版 (電子書籍)¥2,500 単行本(ソフトカバー)¥3,850
https://www.sairyusha.co.jp/book/b10026384.html
アメリカの文学・歴史・政治・社会分野研究者26人の論文とコラムを集成。
中四国アメリカ学会50周年記念出版!
目次
序 生まれかわるアメリカ──学問としての挑戦 …………中野博文
第Ⅰ部 アメリカ研究の原点と現在
第1章 二一世紀初頭の「建国の父祖ブーム」とアメリカ革命史研究の軌跡 …………肥後本芳男
第2章 アメリカ・ポピュリズム研究の「政治学」…………横山 良
第3章 一九世紀アメリカ文学における先住民・黒人の復讐劇 …………辻 祥子
コラムA アメリカにおける社会改革運動──禁酒運動の場合 …………岡本 勝
コラムB アファーマティブ・アクションと中国系アメリカ人 …………吉岡宏祐
第Ⅱ部 「アメリカの世紀」の誕生と衰退
第4章 長老派内の伝統に根ざす二つのアメリカ観── オバマとトランプのアメリカの起源 …………山本貴裕
第5章 使用されうる過去――二〇世紀のアメリカン・ルネサンス再考 …………城戸光世
第6章 アメリカと「ドイツ問題」 …………倉科一希
第7章 仕事とは何か──ビジネスの世紀を描くF・スコット・フィッツジェラルド …………上西哲雄
コラムC スティーブン・ソンドハイム――アメリカの世紀」を作ったアーティストの眼差し …………森 瑞樹
第Ⅲ部 トランスナショナルな核の遺産――文学、思想、環境
第8章 重なる風景、移植される悲劇――ナオミ・ヒラハラのマス・アライ・ミステリー・シリーズにおけるトラウマと帰属 …………マイケル・ゴーマン(松永京子訳)
第9章 水爆実験をめぐる一九五八年の訴訟――ライナス・ポーリングと日本の遠洋漁業者をつないだ反核思想 …………森口(土屋)由香
第10章 核廃棄物をめぐる(不)可視性とドキュメンタリー映画――『コンテインメント』と『ナバホ・ボーイの帰還』 …………松永京子
コラムD 米政府高官の核兵器観――フォールアウト(放射性降下物)を中心に …………高橋博子
コラムE ネバダ核実験場と文学 …………岸野英美
第Ⅳ部 ボーダーランズからアメリカを問う
第11章 北米先住民の米加ボーダーランズ――メディスン・ラインと一九世紀末~二〇世紀初頭の米加国境 …………岩﨑佳孝
第12章 「西部文学」から『エコトピア国の出現』へ――伝統と変革の「西部」…………塩田 弘
第13章 ルヴォワル『スチューデント・オブ・ヒストリー』に描かれる境界の諸相――階級、人種、ジェンダー …………渡邊真理香
第14章 意識化される境界線――オルコット『若草物語』の翻案より …………本岡亜沙子
コラムF 米墨国境地帯の文化とトランプ政権 …………水野敦子
コラムG 米墨国境――第三の空間としての国境地帯 …………佐藤夏樹
第Ⅴ部 ポスト・グローバル世界と超域アメリカ研究
第15章 南部連合にまつわる記念碑をめぐる問題――空間と景観の公平化に向けて …………田中久男
第16章 環境作家たちの「市民の不服従」――エコソーシャル・ヴィジョンの継承をめぐって …………伊藤詔子
第17章 海のリテラシーと二ューベッドフォードの捕鯨 …………田中きく代
コラムH ハリウッド映画とSF小説に登場する普通のボーイスカウト …………島 克也
コラムⅠ アメリカ文学と世界の映画 …………大地真介
あとがき …………伊藤詔子